この写真は、最も古いとされる
”マークシート”と”スコアマシン”です。
これは「マークセンスパンチカード」いわゆるマークシートの原点ともいえるものです。
当時から教育シーンではマークシートを用いて採点業務を行っていました。
1937年にアメリカのIBM社によって販売された教育用マシン「スコアリングマシン」といわれるものです。
鉛筆でマークした用紙をスコアした最初のマシンです。
このマシンの子孫ともいえる後継マシンが現代でも幅広く使われています。
目次
マークシートとは?
現代でも幅広く活用され、
全国共通試験(旧センター試験)や国家資格試験など、
大量かつ迅速な処理が求められる場面で、
約半世紀以上教育シーンで採用され続けてきた選択式のテスト方式です。
選択式の正答には数字や記号が用いられることが多く、
”用紙に印刷された枠”を鉛筆で塗りつぶすことで解答できる方式で、
その専用紙を”マークシート”と呼びます。
マークシートを用いた記入方法や試験方法は、
”マークシート方式”と呼ばれ、
人生を左右するような入試や資格試験などでは、
誰もが一度は触れたことがあるのではないでしょうか。
マークシートの使い方
マークシートは様々な場面で活躍します。
有効的に活用できるシーンをご紹介します。
1、処理する件数が大量にある時
資格試験や入試試験など、全科目の採点となると処理件数は大量になります。
そういった大規模な採点処理もマークシート方式であれば、
用紙をOMR (光学式マーク読取装置)に読み取らせるだけで自動で出力、
採点ソフトを併用して採点・集計までを行ってくれます。
学校では処理件数が集中するのは入試時期で、活躍できる期間は1年を通してみると非常に短い。その為に高額なOMRを導入する学校は少ない傾向にある。
一方、膨大な量を処理する大学などでは、当然のようにOMRが導入され、マークシートは活用されている。
OMRの導入がない場合は?
取込むスピードは落ちますが、複合機やスキャナでも採点できるソフトがあります。
当社でも、採点ソフトを無料サービスとしてお使いいただけます。
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2、採点業務の人員・コストを削減
学校や教育現場の多くで、業務削減の課題を抱えています。
その中でも採点業務は多くの時間を要します。
採点業務のほとんどを自動化できる上に、確認作業や担当教員以外でも採点業務を行えます。
一昔前までは、アンケートや個人情報などを入力しデータ化する企業が沢山ありました。
データ化する為には、キーボードなどで入力する作業が必ず発生した為、
データ入力センターなどに仕事を依頼し一気に処理するといった流れが組まれていました。
それほどデータ入力という工程は多くの手間を要します。
その手間を削減する為の方式が、マークシート方式ともいえます。
入力作業を短縮できることが、マークシート方式の最大のメリットです。
3、すぐに採点結果が知りたい時
現代のマークシート方式では採点・集計・出力にほとんど時間がかからない為、
午前中に行ったテスト結果をその日の午後に返すことも可能です。
授業の前半で小テスト、後半では解説までできるといった、活用方法もあります。
テストした内容が記憶に新しいうちに、答え合わせができるのはメリットですよね。
テスト後1週間は学力のゴールデンタイムです。
できる限り早く採点結果を返してあげたいという先生方も多いのではないでしょか。
4、答案用紙の保管が必要な時
マークシート方式でのテストや試験では、基本的に答案用紙の返却はしていません。
読取作業が終了したものは、段ボールなどに入れて長期保管が可能です。
マークシートは丈夫で
長期保管が可能
生徒への返却を行わないので、答案書き換えなどの不正も防げます。
答案書き換えなどの
不正を防止できる
マークシートであれば現物として残すことができる為、簡単に開示することができます。
最近ではCBT方式でコンピューター上で解答し、データ化することで結果を保管してますが、仮にプログラム内でのバグが発覚した場合、解答結果を復元することは困難です。そういったリスクがCBT方式には存在します。
マークシートの注意すべきポイント
1、マークシート方式を導入時の注意点
全ての科目で記述問題はなくすことはできるか?
数学など計算式の途中経過などを評価し中間点を与える場合、
出題方法を工夫する必要があります。
マークシートのデザインは適切か?
誤解答が多くなる配列や表記はミスを頻発させます。
2、テスト採点時の注意
マークの塗り忘れはないか?
マークの塗り忘れがあると当然ですが、無回答になります。
受験番号や科目などのマークに塗り忘れがあるとエラーで作業が止まってしまいます。
枠外に落書きがないか?
適切ではない箇所に落書きなどがあると、正常に読み取れない場合があります。
エラーなどで止まる場合は、落書きがないか確認しましょう。
2つ以上にマークしていないか?
”ダブルマークエラー”の要因になります。
これも頻繁に起こると作用がスムーズに進まなくなります。
まとめ
マークシートが登場してから約半世紀以上たちますが、
最近ではデジタル採点やCBT試験などに注目が集まります。
ですが、AI技術がさらなる発展をしない限り、マークシート方式を上回る、
”公平性かつ厳正でスピーディーな採点システム”は、現れないだろうと思っています。
採点作業や集計作業にお困りであれば、マークシートを検討してみてはいかがでしょうか。
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