マークシートを利用するためには、必ず読み取り機が必要となります。
読み取り機には、読み取りを専用に行う機械であるOMRと既存の複合機・スキャナーで読み取り機の代わりにする方法があります。
このページでは、マークシートを読み取る機械の仕組みや種類、特徴について解説します。
目次
マークシートを読み取る機械とその仕組み
マークシートは、OMR(光学式マーク認識 )を利用した読み取り機や複合機・スキャナーによって読み取り、読み取り後にソフトウェアによって採点されています。
読み取りには、OMRを使用するか、既存の複合機やスキャナーを使用する2つの方法があります。
OMRでマークシートを読み取る仕組み
光センサーによってマークシートに塗りつぶされたマークの位置を直接認識する仕組みです。
光センサーによって光の反射によって認識するため、マークは光に反射するものでないといけません。それが鉛筆を利用される理由の1つです。
※詳しくは「マークシート採点の仕組み」を参考にしてください。
複合機・スキャナーでマークシートを読み取る仕組み
複合機・スキャナでのマークシートを読み取る仕組みは、読み取った画像情報をデータ化し、ソフトウェアによってマークの位置を認識します。
また、文字認識ソフトと組み合わせることで文字データの採点ができるマークシートも存在します。
※詳しくは「マークシート採点の仕組み」を参考にしてください。
マークシート読み取り機の種類と特徴
上記で説明したようにマークシートの読み取りには、OMRと既存の複合機やスキャナーを使用する2パターンがあります。
つまり、読み取り機は、専用の読み取り機であるOMRと既存の複合機やスキャナーの2種類しかありません。
OMRの特徴
OMRの最大の特徴は、読み取り時間が短時間で済むことです。
マークシートを読み取ることだけに特化した機械であるため、1枚当たりの読み取り時間が短く、より多くの解答用紙を処理することができます。
デメリットとしては、読み取り機を購入する必要があることです。
メーカーによってはリースなども可能ですが、維持管理費用も必要となるため、費用対効果を考える必要があります。
複合機・スキャナーの特徴
複合機・スキャナーでのマークシート利用の最大の特徴は、初期費用が不要であることです。
複合機・スキャナーで読み取りを行う場合、費用は専用用紙を購入するための費用のみのため、容易にマークシートを導入することができます。
デメリットとしては、読み取りの速度が複合機やスキャナーに依存してしまうことです。
高性能の複合機を所有していれば問題ないのですが、安価な複合機・スキャナーの場合、読み取る速度が遅く、大量のマークシートを処理するためにたくさんの時間がかかる可能性があります。
まとめ
マークシートの読み取り機について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
使用時の読み取るべき解答の量によってどれが良いのか変わってきます。
既存の複合機・スキャナーで間に合うのか、専用の読み取り機が必要か、高性能な機械が必要かなど、よく考えて導入していただけると嬉しいです。